新しくビジネスフォンを設置するときの確認事項と工事の流れ

新規に会社を立ちあげる時や新しくオフィスを新設するときのビジネスフォンの設置工事について説明します。


新規に会社を立ちあげる時や新しくオフィスを新設するときのビジネスフォンの設置工事について説明します。

新しくビジネスフォンを設置するときは、電話回線の開通工事、ビジネスフォン機器の購入、オフィス内の配線工事など、さまざまな工事の手配が必要になります。

ビジネスフォンで使う電話回線の種類

ビジネスフォンを利用するためには電話回線が必要ですが、この電話回線には様々な種類があります。

アナログ回線

一般の家庭電話で最も多く使われる電話回線で、電話回線というと一般的にこのアナログ回線のことを指します。1回線につき1つの電話番号が利用できます。

デジタル回線(ISDN)

1回線で2つの電話番号が利用できる回線です。利用するためにはターミナルアダプタ(TA)と呼ばれる装置が必要です。

ひかり電話回線

NTTが提供している光ファイバーケーブルを使ったIP電話の回線です。ひとつの契約で電話番号を複数使うことができるのが特徴です。

IP電話回線

インターネットを利用して音声通話ができるサービスで、電話専用の回線をひかずに通話が利用できるのが特徴です。電話番号は050から始まる番号になります。

ビジネスフォンの配線

家庭用の電話機は壁から出ている電話線を電話機に直接接続して利用しますが、ビジネスフォンは壁からの電話線をまず主装置に接続し、そこから電話機やFAXなどの各機器に分岐させるような配線になります。

OAフロアの場合

OAフロアとは床の上に配線用の空間を確保し、その上にさらに床を設けて二重構造になっているフロアのことです。配線は全て床下を通るのでフロアがスッキリしますが、後からデスクのレイアウトを変更したいということになると簡単にはやり直せませんので、全てのレイアウトをしっかり決めてから配線工事を依賴しなければなりません。比較的規模の大きな最近のオフィスビルはほとんどがこのフロアになっています。

OAフロア

カーペットを通す場合

普通の住宅をオフィスにしている場合やOAフロアではないオフィスビルの場合は、オフィスのカーペットの下をフラットケーブルという平らなケーブルで配線する方法があります。
小規模の場合なら比較的簡単に配線工事ができますが、引っ掛けて断線するなどのリスクもあります。

ビジネスフォンの設置工事の流れ

ビジネスフォンを新設する際の工事は、設置したい回線の種類や設置の規模によって変わってきますが、おおまかには以下のような流れで工事を行うことになります。

1. 問い合わせ・見積り依賴

まずはウェブサイトから問い合わせを行います。
電話工事は業者によって価格にかなり開きがあるので、必ず複数の業者に見積りを取るようにしましょう。
見積りを依賴する際は設置予定のオフィスの広さ、設置する機器のメーカー、設置する台数などを可能な限り詳しく説明しましょう。どの業者も十分な情報がないと正確な見積りは出せません。

2. 打ち合わせ・現地調査

担当者と打ち合わせを行い、具体的なプランや費用などを確認します。
必要に応じて、実際にビジネスフォンを設置するオフィスに行き、現地調査を行います。

3. 申し込み

最終的な費用・スケジュールを双方で確認し、問題なければ契約となります。

4. 工事開始

スケジュールに合わせて開通できるように工事を行います。工事にかかる時間は一般的に半日〜1日くらいですが、設置する電話の数やオフィスの規模によって変わってきます。

5. 電話開通

電話の開通、各機器の動作を確認し、問題なければ完了となります。

ビジネスフォン設置業者の選び方

設置業者を選ぶ際は前にも書いたとおり、いくつかの業者をピックアップして相見積もりをとるようにしましょう。

近い場所の地元業者を電話帳などから選ぶ、というのもひとつの手ですが、できるだけ実績のあるサポートのしっかりした業者を選んだ方が後々まで安心です。

業者の良し悪しが判断できない場合は電話工事の一括見積もりサイトを利用すると良いでしょう。その手のサービスは、それなりに実績のある工事業者でないと登録できないので、悪質な工事業者に引っかかる心配もありませんし、数社から選んで工事を依賴することができます。