電話回線の増設について

電話番号の追加やFAX番号の追加など、電話回線の増設工事に関する注意点をまとめました。

電話機本体を追加・増設する際にしなければならないことや、既存の番号に加えて新たに電話番号を追加取得する方法など、ビジネスフォンの増設に関する注意点をまとめました。

ビジネスフォンの増設には大きく分けて2種類あります。ひとつはビジネスフォンの電話機本体を追加すること、もうひとつは電話回線を増設して電話番号を追加することです。以下、それぞれに分けて説明します。

電話機の増設

新入社員が入社したり新しい部署を新設するなどした場合、社員のデスクが増えた分、新しい電話機が必要になります。

電話機を増やす前に確認すること

既存のビジネスフォンに新しい電話機を増設する場合は、まず「現在利用している主装置は電話機を何台接続できるものなのか」を確認する必要があります。

例えば新しく5台の電話機を追加したいのに主装置に3つしか空きがない場合は、主装置のユニットを追加したり、場合によっては主装置を交換する必要が出てきます。

くれぐれも先走って新入社員分の電話機を先に購入してしまった、ということのないようにしてください。

電話機の追加工事は必ず電話工事業者に依頼しよう

主装置に追加で接続可能な空きがあった場合であっても、電話機を接続しただけではビジネスフォンとして使うことはできません。

増設した電話機については、交換機側と主装置側でそれぞれ内線番号や外線着信の設定が必要となります。これらの設定は基本的にビジネスフォンを設置した業者に依頼するようにします。

自分で勝手に追加しようとして、誤って既存の電話機の配線を抜いてしまったり、機器の設定をリセットしてしまったりした結果、回復するまで電話が受けられなかった、という最悪のケースもあり得ます。工事は必ず電話工事の業者に依頼するようにしましょう。

ビジネスフォンの増設工事にかかる費用は?

ビジネスフォンの電話機を追加する場合は一般的にどのくらいの費用がかかるものなのでしょうか?

東京都内の電話工事業者のウェブサイトに掲載されている電話機追加の工事費用を見てみると、1台追加する場合、電話接続費用や主装置設定費用、ケーブルなどの備品代金を合わせて、およそ15,000円〜20,000円くらいが相場のようです。

当然ながら、追加する電話機の数や社内の配線の環境、必要な工事の手間によって費用は変わってきますので、事前に見積りをとるのを忘れないようにしましょう。

別メーカーのビジネスフォンを増設する場合

家庭用電話機の場合は、1階と2階で別々のメーカーの電話機を使っている、というケースは良くありますが、ビジネスフォンの場合は主装置と電話機のメーカーが別々でも使えるのでしょうか?

結論から言うと、ビジネスフォンは基本的に別メーカーの主装置×電話機の組み合わせでは使用できません。また、同じメーカーのものであっても、機器の組み合わせや主装置の設定によっては動かないことがあります。

このような問題は複数の場所に拠点を構える会社のオフィスが統合するときなどに起こります。

例えば、東京にある本社ではNTTのビジネスフォンを、神奈川にあるオフィスではNECのビジネスフォンを使っていたとします。ある日、2つのオフィスが統合することになり、神奈川の社員は本社へ移動となりました。

神奈川のオフィスで使っていたNECのビジネスフォンは30台あり、全部の電話機を本社で使っているNTT製に買い換えるのは多大なコストがかかるため、なんとか本社のNTTの主装置で持ってきたNECの子機を使いたい、という具合ですが、残念ながらこの場合は高い確率で電話機の買い替えになります。

電話回線を増設する

新しいサービス窓口や新規部署を作った時など、会社に新しい電話番号が必要になったときは、電話回線増設の申請と設定工事が必要となります。

増設前に確認しておくこと

電話回線を増やすためには「回線事業者への工事申請」とビジネスフォン機器の設定工事」の2つが必要となりますが、その前に以下のことを確認しておきましょう。

– 回線事業者と回線の種類(NTT東日本のISDN回線など)
– 回線の契約本数(3回線契約など)
– 会社で使っている電話番号数(電話用に2番号+FAX用に1番号など)

これらの環境によって電話番号の追加に必要な工事や費用が大きく変わってきます。わからなければ業者側で調べてくれますが、手元の料金明細などの資料からわかりますので、問い合わせる前に把握しておいて方が話がスムースに進むでしょう。

電話回線の増設工事の流れ

増設工事というと外壁から壁に穴を開けて電話線を引き込んで・・・というような物理的な工事を想像するかもしれませんが、場合によってはダイヤルインサービスなどを利用して、現状の環境のままで電話番号を追加することもできます。

いずれにしても現在の電話回線の契約状況によって、増設工事の流れは大きく変わってきますので、まずは電話業者に相談してみるのが良いでしょう。